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属人化した業務の仕組み化 ・ 人手不足

人手不足の会社が、業務の仕組み化を考えるべき理由

2026.07.06読了 約5分株式会社メディヴァレーノ 編集部

「人が足りない」と感じたとき、多くの会社はまず採用を考えます。けれど、採用が難しい時代に、人を増やすことだけを前提にすると、いつまでも同じ綱渡りが続きます。ここでは、採用以外の選択肢——業務そのものを“辞めても回る形”に作り直すという考え方を整理します。

「人手不足」の正体は、たいてい“属人化”

人手が足りないと言うとき、実際に起きているのは「人数が足りない」だけではありません。多くの場合、特定の人にしかできない業務が多すぎるという問題が同時に起きています。経理の締め、請求書の発行、給与計算、問い合わせ対応——それぞれの手順が担当者の頭の中にあり、文書化されていない。だから、その人が休むと止まり、辞めると引き継げない。

この状態では、人を採っても解決しません。新しく入った人に教える手順がなく、結局「教えられるのはあの人だけ」になる。人を増やすほど、教える負担だけが増えていきます。

採用で解くべき問題と、仕組みで解くべき問題は、分けて考える。

採用の前に、「渡せる形」にする

そこで有効なのが、業務そのものをAIと運用の仕組みに載せ替えるアプローチです。いわゆる従来のBPO(業務の外注)と違うのは、作業を外に出して終わりにしない点にあります。定型的な処理はAIに任せ、例外だけを人が判断する。たとえば請求書の作成と送付はAIが処理し、金額が普段と大きく違うものだけ人が確認する、といった形です。そして、その手順・定義・処理ログを、すべて自社に残す。

ポイントは3つです。

  • 止まらない:担当者が替わっても、手順とデータが残っているので業務が続く。
  • 見える:処理量・エラー・所要時間が記録され、品質が数字で分かる。
  • 残る:手順・定義・処理ログが、契約後も自社の資産として残る。

「外注すると中身がブラックボックスになる」という不安は、ここで解消されます。外に出すのではなく、自社の業務を標準化して、その運用を一緒に回すという発想です。

ご相談:一番危うい業務を、相談の場で一緒に整理します。

自社の課題を相談する

どこから始めるか——「全部」ではなく「一つ」

とはいえ、いきなり全社の業務を変えるのは現実的ではありません。おすすめは、いま一番“危うい”業務をひとつだけ選ぶこと。「この人が抜けたら真っ先に困る」業務です。そこを棚卸しし、AIに任せられる部分と、人が判断すべき部分を切り分ける。小さく回して成果を確かめてから、隣の業務へ広げていきます。

この進め方なら、現場の負担を最小限にしながら、確実に「渡せる業務」を一つずつ増やせます。気づけば、採用に頼りきらなくても回る会社に近づいているはずです。

まとめ

人手不足は、人を増やすだけでは終わりません。属人化を解き、業務を“辞めても回る形”に変える——これは採用と並ぶ、もう一つの打ち手です。そして、その仕組みは一度作れば会社に残り続けます。「うちの業務は特殊で無理では」と感じる方こそ、一度、一番危うい業務の棚卸しから始めてみてください。

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